コラム(R4.9)

世連推進コンクールに応募を

世界連邦運動の歴史
 第2次世界大戦終了の翌1946年10月、ヨーロッパのルクセンブルグで「世界連邦政府のための世界運動」が起きました。
 核兵器による破滅から人類を救うためには、主権国家の連合体である国際連合では不十分であり、国家を超えた権威と権限を有する世界連邦機構をつくるべきだという世論を受け、アインシュタインや湯川秀樹などの世界の科学者・文化人たちが立ち上がりました。
 日本では尾崎行雄が45年12月に、全世界の協調と世界平和の実現を願い、「世界連邦建設に関する決議案」を議会に提出しました。48年には「世界連邦建設同盟」が結成され尾崎行雄が会長に、賀川豊彦が副会長となり活動を開始しました。

日本国内で世界連邦年宣言第1号の綾部市

 人類愛善会では、出口すみこ二代総裁が、49年12月8日、14年ぶりに再発足した会の活動の中心に世界連邦運動を据えました。
 そして「わたしの念願は国だの宗教だのという垣根をとって、世界中がみんな親子兄弟になって仲良く暮らす世の中をつくることだと思います。神さまからご覧になれば、みんな親子兄弟です。みなさん人類愛善会員はこの平和運動でがんばってもらいたい」と運動を推進していかれたのです。
 50年10月14日、綾部市が全国初の世界連邦都市宣言を行い、2年後の52年11月1日には、亀岡市が世界連邦都市宣言を日本で2番目に行いました。2012年現在、81自治体(1都2府1道17県60市区町村)が世界連邦都市宣言を行っています。

世連関係支部ズーム会議
 現在、国内にある世界連邦運動協会の支部は、46ですが、その半分の23支部が、本会の関係者が関わっている支部です。
 今年から、その23支部の中の関係者でズーム会議を行っており、7月18日の晩には、4回目の会議を実施しました。
 坂本由子本会理事が出演する紙芝居のYou Tube動画「戦いはまだ終わらない」を観賞。その後、高橋輝綾部市市議・綾部世界連邦運動協会副会長が、綾部市の世界連邦推進全国作文・コンクールの取り組みについて紹介しました。
 次いで、塩浜修世界連邦日本国会委員会事務局長が、国連改革に向けた国会での取り組みを紹介、続いて谷本真邦同事務次長が国連改革の必要性を訴えました。
運動を広く世人に
 真の世界平和達成には、世界連邦の実現が不可欠で、私たち人類愛善会員が世界連邦建設を先導する使命を果たす必要があります。まずはこの運動を広く人々に伝えていきましょう。
 そのために、毎年開催される世界連邦推進全国小・中学生ポスター・作文コンクールへの応募を呼びかけてください。
 作品は、10月に本会総本部のある京都府亀岡市天恩郷で、11月6日には本会発祥の地である京都府綾部市梅松苑で展示、来年2月に全国表彰式・展示が行われます。たくさんの応募をお待ちしております。


(人類愛善会「平和」部会)