ロシアとウクライナの軍事紛争に対する見解(一部改訂)を発表

ロシアとウクライナの軍事紛争に対する見解

 このたびのロシアとウクライナの戦闘によって亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 大本本部・人類愛善会は、ロシアとウクライナの軍事紛争をはじめとして、武力を用いたあらゆる暴力行為に対して反対の意を表明します。世界には今なお武力による衝突や弾圧の続く国や地域があります。あらためて、すべての暴力行為に対して反対の意を表するとともに、更なる暴力の連鎖が起きないこと、そして世界平和が実現されることを心より願います。

 また、日本は世界で唯一の被爆国であり、同時に原発事故も経験した国家です。その国の宗教として、核を絡めた暴力行為は断固として認められません。

 大本教祖出口王仁三郎(人類愛善会初代総裁)は「本当の世界平和は、全世界の軍備が撤廃したときにはじめて実現される」と述べています。いかなる理由があるにせよ、尊い命が武力的行為によって失われることがあってはなりません。

 私たちは、「人類は本来兄弟同胞であり、一心同体である」との理念にもとづき、人種、国家、宗教等あらゆる障壁を超越して、世界の人々がお互いに尊び、慈しみ、睦みあい、地球上のあらゆる生命の調和のとれた愛善世界(世界恒久平和)の実現を期するものです。

 真の世界平和実現には、国を超えて話し合う、新しい世界秩序にもとづく世界連邦の枠組みが求められます。

 私たちは、これ以上世界が敵愾心に満ちた対立や争いの方向にむかわないよう、話し合いによる解決が行われますように、平和を希求する世界の人たちとともに祈願を行っています。戦争と暴力を否定し、公正な国際社会を構築することを願ってやみません。

令和4(2022)年5月17日(一部改訂)

大本本部長・人類愛善会会長

小林龍雄