ウクライナへ緊急人道支援

 2月下旬に起こったロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、約428万人のウクライナ人が、安全な場所を求めて周辺国に避難している(4月5日現在)。

 人類愛善会はウクライナへの人道支援のため4月8日、鈴木林太郎事務局長と木村且哉幹事が、ハンガリーでウクライナ避難民に医療支援をしている特定非営利活動法人AMDA(アムダ、国際医療ボランティア組織)の本部(岡山市)を訪れ、鈴木事務局長が愛善基金を贈呈した(写真上)。

 AMDAは現在、ウクライナ国境近くの町や、村3カ所(ザホニー、キシュバールダ、ベレグスラーニー)に医療チームを派遣し、地元の医療者と共に国境を越えて避難してくるウクライナ人の診察を行っている。

 難波比加理AMDA理事の話では、避難民は後を絶たず、診療を終えた後に知人を頼ったり、もっと安全な場所を求めてハンガリー各地、あるいは他国に散らばっていくとのことで、「紛争が終わるまで医療支援を続けるつもりですが、先行きは見えません」と話してくれた。

 ウクライナへの人道支援に協賛される方は、お志を「愛善基金」まで。特定非営利活動法人AMDA(国際医療ボランティア組織 本部:岡山市)を通じて、救援活動に充当することとする。


【愛善基金についての問い合わせ先】

 人類愛善会事務局:TEL:0771-56-9073      FAX:0771-22-9949

◎AMDAは1984年に設立され、世界30カ国に支部を持つ。多国籍医師団を組織し、災害や紛争下での人道支援活動を展開している。外務省、国連諸機関とも連携して活動し、国連経済社会理事会(UN・ECOSOC)より「国連総合協議資格」を取得している。医療活動にとどまらず、「魂と医療」プログラム(ASMP)として宗教とも連携し、医療活動と合わせ、第2次世界大戦やその後の紛争の犠牲者を対象にした慰霊祭をアジア各地で実施。2008年からは、人類愛善会モンゴルセンターと共催し、慰霊祭を執行していた。

◎人類愛善会とAMDAは以下の連携協力協定を結んでいる(2009年8月7日調印)。

   人類愛善会総本部とAMDAは、
     (1)国内外災害時における被災情報の提供
     (2)モンゴル国における地域貢献活動の推進
     (3)人材の育成
     について協力していく。