フィリピンの子供たちの学用品の購入を援助

先月号では、ネパールの子どもたちの窮状を報告しましたが、コロナ禍の影響はどの国も同じで、フィリピンの子どもたちも、家庭の経済的困窮で生活苦にあえいでいる。
子豚を支給されている子どもたちも、学用品の購入もままならない状態にあるとの報告を受け、10月の初旬に人類愛善会マリンドゥーケ分会を通じて児童への支援活動を行った。
以下は、マリア・アルマ・S・ヴァラーノ人類愛善会マリンドゥーケ分会長からの御礼の手紙です。現地の様子が詳しく報告されている。
「人類愛善会マリンドゥーケ分会へのご支援に感謝申し上げる。
学用品の提供という私たちの要求に迅速にご対応いただき、私たちはとても恵まれていると思う。
新年度2021年〜22年の開校に合わせ、学校教育に必要最低限の学用品が手に入り、皆さまのご親切と寛大さを神に感謝する。
新型コロナウイルス陽性の発生率が上昇しているため、マリンドゥーケ島の一部の地域は閉鎖されている。ですが、私たちの生徒の多くは、クリアケース、ペン、鉛筆、ノートなどを受け取ることができた。
また、パンデミックの影響を受ける人が増えたため、フィリピン教育省は、全国のすべての公立および私立学校で、モジュール学習(学校から与えられた課題を自宅で取り組む学習)を課した。
一方、学校での対面学習は、国の一部の地域、特にその地域またはコミュニティーで新型コロナウイルスの症例が少ない学校でのみ、行われている。
子豚支給プロジェクトで子豚を受け取った生徒は、育てた豚が大きくなって出産すると、その生まれた子豚を市場で売って、学費に当てている。
家族にとっても、大きな家計の助けとなっている。収益の一部は学用品や家庭の必需品購入のために使用され、一部の親は生徒のために銀行口座に預けてお金を節約することができた。
改めて、マリンドゥーケの学童への変わらぬ支援に心から感謝します。皆さまのご健勝をお祈り申し上げる。神のご加護がありますように」
なお、フィリピン・マリンドゥーケでの子豚支給プロジェクトは、第1期が1993年から2003年まで行われ、第2期は10年から再開されて今に続いている。