開祖 サミールja of aizenkai

ヨルダン全権大使 サミールナウリ

大本開祖大祭で挨拶

2006.11.06 

jordan.jpg去る11月6日(日)、人類愛善会の母体『大本』の秋の大御祭り「大本開祖大祭」に、サミール・ナウリ ヨルダン大使が参拝された。
 以下は、その挨拶文。
 出口紅大本教主様、廣瀬静水大本総長様、ご参拝の皆様方、まず始めに本日このように美しい町、綾部での厳粛なお集まりの場にお招きいただきました事を心よりお礼申しあげたいと思います。

 本日はまた私の国ヨルダン、また世界の中でのユルダンの役割について本日ご参拝の皆様にお話できる機会をいただきました事を嬉しく思います。

 日本に赴任して気付いた事があります。それは、皆様がアジア、アジア人といえば、東アジア、南アジアについてだけ考えられている事です。

 私の国ヨルダンもまたアジアで、西アジアの端に位置しています。

 それに対して日本は東アジアの端に位置しています。

 今日航空機の発達により私たちの距離がより短く、また快適になるなかで、古代の商人、旅行者がシルクロードを使ってアジアの2つの地域をつないだ事を思い出さなければなりません。

 皆様方の教祖である出口王仁三郎師はより広い意味でのアジアというものを考えられていたと聞いています。王仁三郎師はかつてモンゴルへ向かわれ、アジアを超えてエルサレムを目指されました。

 そのようなわけで、大本の皆様はアジアは地中海で終わる事を理解されていると思います。

 ヨルダンは小さな国です。人口550万人。9万2千平方キロメートルの面積です。

 国土の80%は不毛の砂漠で資源には恵まれていません。しかし何千年もさかのぼる事のできる歴史的遺産に恵まれています。

 ヨルダンの地で繁栄し、滅びた古代文化、古代王国の遺跡は私の国のどこへ旅行しても豊富です。ペトラはすべてがバラ色の岩でできた山々に深く刻みこまれた美しい建物をもつユニークな世界文化遺産です。

 死海は海抜が地球で一番低い地点にあるユニークな場所です。密度が高く、塩分、ミネラルが豊富です。皮膚の回復にすぐれた成分を含んでいます。海面に浮かびながら新聞が読める世界で唯一の場所です。

 友人を選ぶ事は出来ますが、隣人を選ぶ事はできないと言われます。私の国、ヨルダンは非常に困難かつ緊張した地域に位置しています。豊かな文化遺産、歴史を持つ国ですが、鉱山資源とりわけ石油はまだもっていません。

 しかし、日本同様ヨルダンにとって最大の誇りは人的資源です。人々は高い教育レベルを維持しあらゆる分野において進歩させようとしています。教育によってこの地域の国々の生活レベルを向上させ自国建設のための積極的な取り組みが可能となります。

 政治部門においてもヨルダンは現在の厳しい時代において地域の平和と安定を築く積極的役割を果たすよう努力しています。

 ヨルダンは、きわめて緊張状態の国々と隣接しています。

 そのような状況のなか、私たちは自国を取り巻く問題を平和的に解決するよう全力を注ぐと同時に、自国民や様々な目的のため我が国を訪れたり、駐在している人々にとっての平和と安定のオアシスとなるよう努めています。

 ヨルダンは故フセイン・ビン・タラール国王陛下、そしてビン・アルフセイン・アブドラ2世国王陛下の賢明かつ先見性をもつ指導力のもと、とりわけアラブ・イスラエル紛争の平和的解決の国際努力を積極的に支援してきました。そして現在もその努力を継続しています。

 私たちは固く信じています。正義と健全なる理解に基づいた平和は天然資源だけでなく歴史的、文化的恩恵のあるこの地域のすべての人々の豊かな未来創りに寄与することを。

 私達は、平和は将来の世代の為にのみあるのではなく、現代の私達に、私達自身の世代にも必要だと信じています。

 故フセイン国王の努力は世界中で認められ、1999年2月、国王の葬儀にはヨルダンへ、90カ国以上の国家元首が世界中から出席しました。

 アブドラ国王陛下の努力とヨルダンが果たした役割は今日では大きく評価されています。平和への道をより積極的に進むための行動を我々ヨルダンは今後も継続していくつもりです。

 現在の世界は、多方面にわたって引き起こされる過激派の行動に苦しんでいますが、ヨルダンもまた過激派に反対する努力をし、穏健派への呼びかけと支持を鮮明にしています。

 ヨルダンは世界の宗教指導者を招いた会議を開催してきました。イスラムの本当の姿を世界に示すためです。本当のイスラムは穏健であり、寛容であり、様々な民族間、様々な宗教間の平和的共存を説いています。過激派の解釈とは対峙しているのです。

 2004年11月にアンマンで開催された国際イスラム学者及び宗教指導者会議でアンマンメッセージが採択されました。それは過激派の考えをイスラムの教から逸脱したものとして拒否するという画期的な決定でした。

 皆様方は宗際活動には非常に熱心に取り組んでおられますが、ヨルダンも宗際対話の役割を果たしています。

 1999年、ヨルダンは大本も関わっておられる世界宗教者平和会議(WCRP)開催のホスト役をつとめました。

 我々はハシミテ王室が預言者ムハンマッドの直々の末裔であることを誇りに思っております。

 私達は固く信じています。宗教は本来すべての人々の魂と深い精神に触れ、魂が清められ、精神的に高いレベルで平和と静寂に満たされるということを。

 すべての人々を固く結びつける絆を強め、いかなる口実においてもお互いを阻害し、破壊することにつながってはなりません。

 私の挨拶を終える前にもう1度、教主様に、総長様に、そして大本教団に心より敬意を表明したいと思います。大本が取り組まている他宗教とのよりよい関係を築こうとされている努力に対して敬意を表します。

 またそれが善意に満ちた世界の平和と安定への道筋となります事を!

 Thank you very much.   

(訳:矢野裕巳 国際部次長)

jordan2.jpg右から出口総裁、大使夫妻、廣瀬人類愛善会名誉会長 後列右から鹿子木人類愛善会事務局長、矢野国際部次長

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